事務所ニュース8月号要約版

2017年07月05日(水)6:01 PM
自社の健康診断ツール「ローカルベンチマーク」って何?


 金融庁は、金融機関に対して、「ローカルベンチマーク」(ロカベン)によって、融資先の

経営者と対話しながら、経営改善や生産性向上を積極的に支援することを求めています。

 ロカベンとは、経済産業省が策定した企業の経営診断ツールで、売上増加率、営業利益率、

労働生産性などの財務情報と、ビジョン、製品・サービスの内容、技術力・販売力などの非財務

情報をもとに、経営者と金融機関や税理士などの認定支援機関等が対話しながら、将来の可能性

を評価し、今後の方向性を導き出すものです。

 ロカベンを利用することで、経営者と金融機関等が同じ目線で、経営改善を進めることが期待

されています。また、ロカベン帳表は、TKCローカルベンチマーク・クラウド」から作成可能です。



ITを活用した「新サービスの開発」にも税額控除を適用


 製品の製造や技術の改良・発明等にかかった試験研究費の一定額を法人税額から控除できる

研究開発税制は、これまで製造業を中心とした制度でした。平成29年4月から、IoT(モノの

インターネット)やAI、ビッグデータ等を活用した「新たなサ-ビスの開発」にも適用対象が

広がり、ITや情報サービス系の企業でも税制の優遇を受けやすくなりました。

 また、中小企業の研究開発投資意欲を高めるインセンティブとして、試験研究費の増加率が

5%を超える場合には、最大で17%まで控除割合が上乗せされました(2年間の時限措置)。



残業時間と残業代の計算方法を正しく理解しよう!

 残業時間と残業代については、誤解が多いようです。法定労働時間「1週間につき40時間、

1日につき8時間まで」を超えると残業になり、時給単価に25%以上の割増賃金を支払わなけ

ればなりません。夜22時から翌朝5時までの時間帯の残業については、50%以上の割増賃金に

なります。

 法定労働時間内であっても、会社が決めた所定労働時間(例:1日7時間就業など)を

超えると残業になり、残業代を支払う必要があります。ただし、法定労働時間内の残業に

ついては、賃金の割増は不要です。

 なお、残業代の時給単価の計算には、家族手当や通勤手当、住宅手当などを含める必要は

ありません。

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