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日本政策金融公庫の融資審査に通るための3つのコツ

2021年10月21日(木)9:45 AM

日本政策金融公庫の新創業融資制度は、無担保・無保証で利用できる制度で、起業時の資金調達方法として非常に優れています。

ただし融資である以上、審査を受けて通過しなければ資金調達を行えないので、融資審査に通過しやすい状態で申し込むことが重要です。

本記事では、日本政策金融公庫の融資審査に通るためのコツ、日本政策金融公庫の融資審査の難易度、日本政策金融公庫の融資審査に落ちた場合の対処法について説明します。

日本政策金融公庫の融資審査に通るための3つのコツ

日本政策金融公庫の融資審査に通るためのコツとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

1. 自己資金の割合を高める

日本政策金融公庫の新創業融資制度では、創業資金総額の10分の1以上の自己資金を用意することを求められています。

10分の1という数字はあくまでも最低ラインであり、それ以上の金額を用意できるのであれば、審査にはより通過しやすくなります。

自分で用意できるお金はなるべく用意したうえで、申し込むようにするとよいでしょう。

2. 融資金額および資金使途を明確にする

融資希望者がどのような目的のためにどれくらいの金額を必要としているかは、審査において重要なポイントです。

目的自体が妥当なものであるかどうか、そしてその目的にために必要とする金額が妥当であるかどうかは、融資の可否を判断するための重要な要素だからです。

そのため、融資金額と資金使途はなるべく明確にすることを心がけましょう。

3. 事業経験を積んだうえで申し込む

新創業融資制度では、これから手がける予定の事業に関する経験が求められ、事業経験がない場合は、融資額を減額されたりそもそも融資を受けられなかったりする可能性があります。

そのため、新創業融資制度に申し込む前に、アルバイトでもかまわないので、一度その事業や業界に関する経験を積んでおきましょう。

そのうえで申し込みを行うことによって、事業経験がないことによる審査落ちの可能性を回避することができます。

日本政策金融公庫の融資審査の難易度について

日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業の支援を目的として設立された政府系の金融機関です。
そのため、審査難易度は決して高くはありません。

審査に通過できるだけの最低限の条件は満たす必要がありますが、民間の金融機関から融資を受けられない場合でも、日本政策金融公庫なら融資を受けられる可能性は多々あります。

また、日本政策金融公庫から融資を受けたという実績は、民間の金融機関に融資申し込みをする際にプラスに働く可能性もあるので、創業時には積極的に融資申し込みを行うとよいでしょう。

日本政策金融公庫の融資審査に落ちた場合の対処法

日本政策金融公庫の融資審査に落ちた場合の対処法としては「再度日本政策金融公庫に融資申し込みを行うために改善できるところを改善する」と「別の資金調達方法を探す」の2通りの方向性が考えられます。

前者の場合は、上述した「日本政策金融公庫の融資審査に通るためのコツ」を踏まえて、自己資金の割合を高めるなり、事業経験を積むなりしてから申し込むことで、審査に通過できる可能性が高くなります。

少し時間が経ってもよいから日本政策金融公庫で融資を受けたいという場合は、こちらのほうがよいでしょう。

後者の場合は、銀行融資、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの出資、クラウドファンディングの利用といった別の方法を利用して、資金調達を行うことになります。

すぐにでも資金調達を行う必要がある場合には、こちらの方法を選ぶのがよいでしょう。

まとめ

日本政策金融公庫で融資を受けるためのポイントを押さえよう

日本政策金融公庫の新創業融資制度は、融資金額や融資条件などにおいて、起業を目指す方にとって非常にありがたい制度です。

押さえるべきポイントをきちんと押さえておけば、審査に通過できる可能性も高まるので、しっかりと対処したうえで申し込みを行うよう心がけましょう。


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