信用金庫の融資審査の流れやかかる期間を分かりやすく解説
融資を検討する際に信用金庫と銀行のどちらかで悩む方は少なくありません。
特に信用金庫の融資は、地域の繁栄を目的にした金融機関になるので中小企業でも受けやすい特徴があります。
この記事では、信用金庫の融資審査の流れや期間まで解説します。
信用金庫と銀行の融資の違い
信用金庫は利益を目的としない非営利団体です。
特定の地域の方々が利用者及び会員となって、地域の繁栄を目的とした共同組織の金融機関になります。
融資の対象も一定の地域に限定されており、地域の発展に活かされる事業に出資されます。
そのため、地元の中小企業を対象にすることが多いです。
一方で銀行は、利益を目的とした営利団体です。
銀行は融資を行うことで利益を上げる必要があるため、信用金庫とは出資の目的が異なります。
また融資の対象については、地域による限定はされていません。
大企業を含む全国の企業が融資を受けることが可能です。
信用金庫の融資審査の流れ
信用金庫の融資審査の流れは、以下の通りです。
- 信用金庫に融資の申し込みを行う
- 融資審査に必要な書類を準備する
- 信用金庫による審査を受ける
ここでは、それぞれの内容を具体的に解説します。
1. 信用金庫に融資の申し込みを行う
まずは、所在地にある信用金庫に融資の申し込みを行います。
申し込みを行う際は、信用金庫の窓口か電話で問い合わせ可能です。
信用金庫から融資を受ける場合は、保証協会付き融資が一般的です。
保証協会付き融資になると、保証協会の審査も必要になります。
保証協会で必要となる書類が増えるため、注意が必要です。
ただし、信用金庫経由で保証協会を通すことになるので、わざわざ手続きする必要はありません。
2. 融資審査に必要な書類を準備する
融資の申し込みが完了したら、次は必要な書類の準備です。
融資審査に必要な書類は、融資の種類や信用金庫ごとに異なります。
たとえば、一般的なローンを組む場合に、本人確認できる書類や勤務先の書類、所得を確認できる書類などが必要です。
一方で事業用として融資を受けたい場合は、商業登記簿謄本や定款の写し、自己資金が確認できる書類まで集める必要があります。
また事業用としてもさまざまなケースの融資があり、ケースごとに必要な書類も異なります。
そのため、書類を準備する際は必ず融資を受けたい信用金庫で確認しましょう。
3. 信用金庫による審査を受ける
各種書類の提出が終わると、信用金庫の審査に進みます。
信用金庫の審査は、仮審査と本審査の2回です。
1回目の仮審査では、申込内容に誤りがないか確認されます。
仮審査に問題がなければ、2回目の本審査で返済能力に問題がないか確認されます。
本審査の結果、返済能力があると判断された場合に融資の決定です。
ただし、保証協会付きの融資の場合は保証協会の審査まで受ける必要があります。
保証協会の審査では面談も行われます。
保証協会の審査をクリアすることで、ようやく融資の実行です。
信用金庫の融資審査にかかる期間
信用金庫の融資審査にかかる期間は、融資の種類によって異なります。
たとえば、保証協会付きの融資は保証協会の融資審査が必要なため、一般的に1〜1ヶ月半程度かかります。
一方でプロパー融資は信用金庫の融資審査のみで済むので、保証協会付きの融資に比べて融資審査が早くなるでしょう。
ただし、プロパー融資は保証協会の審査を行わない分、審査が厳しい傾向にあります。
また今回紹介した内容はあくまで融資審査の期間であり、書類の準備までは見込んでいません。
そのため、書類の準備まで合わせるとさらに融資を受け取るまでの時間がかかります。
信用金庫の融資審査に通るためのコツを3つ紹介
信用金庫の融資審査に通るためのコツは以下の3つです。
- 提出前に必要書類を確認する
- 自己資金をある程度貯めておく
- 綿密な事業計画書を作成する
以下では、それぞれの内容を詳しく解説します。
1. 提出前に必要書類を確認する
信用金庫の融資審査に通るためには、当然ですが必要書類に不備があってはいけません。
仮に融資の申し込みの際に書類に不備があると受け取ってもらえません。
よって後日提出することになるとさらに時間がかかってしまいます。
書類の不備を防ぐためにも、提出前の確認が大切です。
また融資の種類によって必要な書類が異なるので、提出漏れがないように確認しましょう。
2. 自己資金をある程度貯めておく
あらかじめ自己資金を貯めておくことで、融資審査を有利に進められます。
融資の担当者は融資審査の際に返済能力があるかどうか判断します。
あらかじめ自己資金を貯めている方は、返済能力があると判断してくれるため、融資審査に受かりやすくなるのです。
つまり、時間をかけてコツコツと貯金をした状態で申し込む方が、確実な融資に期待できるのです。
3. 綿密な事業計画書を作成する
最後は、綿密な事業計画書を作成することです。
特に創業間もない企業や経営経験のない経営者は、参考になる実績がありません。
そのため、融資審査において事業計画書の内容が大きく影響するのです。
仮に事業計画書の内容に将来性を感じられない場合は、融資審査に落とされてしまいます。
また根拠が不透明で非現実的な計画書も融資審査に落とされてしまうでしょう。
信用金庫の融資も銀行と同じく、貸した資金が返ってくる可能性があるか慎重に審査します。
ただし信用金庫の場合は、利益よりも会員間の相互扶助や地域貢献が目的となるので、銀行よりも柔軟な対応が期待できます。
まとめ
信用金庫の融資を受ける場合は早めの準備が大切
信用金庫は地域の方々が会員となって、地域の繁栄を目的とした金融機関になります。
そのため、銀行では受けられなかった融資も地域の発展を理由に融資が受けられる可能性があります。
また融資審査にかかる期間は、融資の種類によってさまざまです。
特に保証協会付きの融資を受ける場合は、一般的に1~1ヶ月半かかってしまいます。
信用金庫の融資を検討している方は、早めに準備しておきましょう。
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