松尾友平税理士事務所 >  会社設立お役立ちコラム > 中小企業が銀行融資を受ける方法や注意点を詳しく紹介

中小企業が銀行融資を受ける方法や注意点を詳しく紹介

2021年10月20日(水)4:01 PM

中小企業が資金調達を行う場合、銀行融資を利用するというのがもっともよくある選択肢でしょう。
ただし、銀行融資は申し込んだら必ず資金を調達できるわけではなく、審査に通過しなければならないので、審査に通過しやすい形で申し込むことを意識する必要があります。

本記事では、中小企業が銀行融資の審査に通るためのコツや中小企業が銀行融資を受ける際の注意点などについて、説明します。

中小企業が銀行融資の審査に通るためのコツ

中小企業が銀行融資の審査に通るためのコツとしては、以下のようなことが挙げられます。

1. 知り合いの経営者や税理士などに紹介してもらう

銀行が融資審査を行う際に重視するのは、その企業の返済能力および信用力です。
返済能力は事業計画書や資金繰り表などの書類から判断することができますが、その企業との取引がこれまでにない場合は、信用力を判断するのはなかなか難しいでしょう。

すでにその銀行と取引があるような経営者や税理士などから紹介された相手であれば、銀行としても最初からある程度の信用をもって審査を行うことができます。
これまでに取引のない銀行相手に融資の申し込みを行う場合には、効果的な方法です。

2. 融資希望金額や資金使途を明確にしておく

融資希望者がどのような目的のためにどれくらいの金額を必要としているかは、銀行にとって重要なポイントです。
目的自体が妥当なものであるかどうか、そしてその目的にために必要とする金額が妥当であるかどうかは、融資の可否を判断するための重要な要素だからです。
そのため、融資金額と資金使途はなるべく明確にすることを心がけましょう。

3. 銀行と良好な関係を保っておく

銀行との定期的な取引を通じて、良好な関係を築いておくのも重要なポイントです。
銀行としてもよく分からない相手に融資を行うより、これまでに付き合いがあり安心感のある相手に融資を行いたいと考えるのは当然です。
銀行の担当者と定期的にコミュニケーションを取ったり、その銀行が取り扱っている金融商品を利用したりといったことを心がけましょう。

中小企業が銀行融資を受ける際の注意点

中小企業が銀行融資を受ける際の注意点としては、以下のようなことが挙げられます。

自己資金をある程度確保しておく

自己資金をたくさん確保できていると、融資してもらわなければならない金額を減らすことができるので、審査に通過しやすくなります。
自己資金は融資金に対する返済の原資にもなりえるので、そういった観点でも自己資金が多いほうが銀行としても安心して融資を行えるでしょう。

また、自己資金は事業に対する熱意の表れでもあります。
たくさん自己資金を用意できていると、事業に対してしっかりと準備ができていると判断される傾向にあるため、結果として銀行からの印象もよくなりやすいです。

面談で好印象を持ってもらう

融資を受けるためには、融資担当者と面談を行う必要があります。
この面談で相手によい印象を持ってもらえるか逆に悪い印象を与えてしまうかが、融資可否の決め手になる可能性もあります。
そのため、銀行が提出を求めている書類は過不足なくなるべく早く提出する、質問されたことには的確に答えるといったことを意識して、好印象を抱いてもらうことが重要です。

中小企業向けの融資制度の種類や特徴

中小企業向けの融資制度としては、民間の銀行融資のほかに、日本政策金融公庫の「中小企業事業」の制度である新企業育成貸付や企業活力強化貸付などがあります。

日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業の支援を行うことを主な目的として設立されているので、中小企業向けの融資制度を数多く取り扱っています。
また、都道府県や市町村といった各自治体でも、中小企業向けの融資制度を設けている場合があります。

こういった制度はすべて、中小企業が中長期的に事業を継続できることを目的としたものなので、比較的融資が受けやすく適用金利も低めになっているのが大きな特徴です。
資金調達が必要な中小企業は、銀行融資と並行して上述したような制度も検討するとよいでしょう。

まとめ

中小企業が銀行融資を受けるためには意識しておくべきことがたくさんある

銀行融資を受けて資金調達を行えるかどうかは、中小企業にとって死活問題になるケースが多々あります。
銀行とよい関係を築いておく、自己資金をある程度用意しておくといったポイントを押さえたうえで、融資申し込みを行うことを心がけましょう。


  |  

ページトップへ