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確定申告で受け取れる還付金とは?申告方法や時期を解説

2021年11月02日(火)1:53 PM

確定申告は個人事業主やフリーランス、副業をしている人のものというイメージがありますが、企業に勤めていて年末調整をされている方でも確定申告をすべきケースがあります。
確定申告をすることで還付金として払いすぎた税金を返してもらえるかもしれません。

この記事では、還付金とは何なのか、計算方法やどうすれば還付金を受け取ることができるのかについて解説します。
確定申告が必要になりそうな方は、ぜひ参考にしてください。

確定申告で受け取れる還付金とは?

払いすぎた所得税は、その年の確定申告によって算出されます。
このお金は返してもらうことができ、これを還付金と呼びます。

還付金がもらえるケースはさまざまあります。
住宅ローンを組んだ、高額な医療費を支払った、災害の被害に遭った、年末調整を受けなかった、事業が赤字だったなどの場合です。

還付金は自動で計算されるものではなく、自分で申告しなければなりません。

確定申告をして還付金を受け取る方法

確定申告をして払いすぎた税金を還付金として受け取るにはどのような手続きが必要なのかについて解説します。

自分で必要な書類を集めて期限内に申告しなければなりませんので、忘れないようにしてください。

還付金の金額を計算する

まずは還付金がいくらになるのかを計算します。
給与所得など、その年の収入の総額を算出し、源泉徴収がある場合はその明細も用意します。

諸々の保険料を支払っている場合は控除の金額を差し引いてください。
さらにそこから基礎控除額を差し引いた金額が課税対象額です。

この課税の対象の金額に所得税率をかけた金額が所得税額で、還付金は源泉徴収額から所得税額を差し引いた金額になります。
所得税率は所得の金額によって変動するので注意してください。

確定申告書を記入する

上記の計算をして還付金が発生する場合は確定申告書を作成して提出します。
確定申告の書類は、税務署で受け取る、ホームページからダウンロードするなどで入手します。

普段企業で年末調整をしてもらっていて確定申告の経験がない方は、税務署の窓口に相談するとスムーズに書類を作成できます。
誤りがあると還付金を受け取れない、不正受給を疑われるなどの可能性があるので、注意しましょう。

指定した口座で還付金を受け取る

還付金の受け取り方法は口座振り込み、または郵便局での受け取りの2種類です。
口座振り込みの場合は申告書に振込先を記入する欄があるので、間違えないように記入してください。

このとき振込口座番号を間違えていたり、読みにくかったりすると振り込まれない、振り込みに時間がかかってしまう可能性があるので、間違いのないように記入しましょう。

還付金は郵便局でも受け取る

還付金は郵便局の窓口でも受け取れます。
申告書に最寄りの郵便局を指定する欄がありますので、受け取りやすい場所の郵便局を指定してください。

還付金を受け取る際は国庫金送金通知書と身分証明書、さらに本人確認書類、代理人が受け取る場合は委任状と代理人の本人確認書類も必要です。

確定申告して還付金を受け取れる時期

還付金が振り込まれる、受け取れるようになるまでは通常1ヵ月からヵ月半ほどかかります。
確定申告の内容に間違いがないか、各書類に不備がないかなどを確認するために時間を要します。

確定申告は毎年2月から3月くらいまでと期間が決まっていますが、ギリギリに申告すると税務署も混雑しているため確認までに時間がかかってしまいます。
場合によっては還付金を受け取れるまで数か月かかることもありますので、余裕を持って確定申告の準備をしましょう。

早く受け取りたい場合は電子申告おすすめ

少しでも早く還付金を受け取りたいのであれば、電子申告がおすすめです。
電子申告はネットから直接確定申告ができるシステムで、申告してから2週間から3週間程度で還付金を受け取れます。

税務署に出向いて書類を提出する手間もかからないため時間に余裕がない方にもおすすめです。
その分書類に不備があると確認と再提出に時間がかかるのでより慎重に書類を作成しましょう。

まとめ

確定申告をして還付金を受け取ろう

確定申告をして還付金を受け取る方法を紹介しました。
還付金はすべての人が受け取れるわけではありませんが、紹介したような条件を満たすことで受け取りの対象になります。

企業で年末調整をしてもらっている場合でも払いすぎた税金がないか確認してください。
還付金を受け取れるまでには1ヵ月程度かかるのが一般的です。

また、提出には期限がありますので、確定申告が間に合わず還付金を受け取り損ねたということのないようにしましょう。


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