イベントなどの協賛金の処理

2016年09月14日(水)8:45 AM
地元で行われる花火大会やイベントなどに協賛金を出す企業は多いと思います。
地元長崎では、ペーロン大会やみなとまつりなどの協賛金をよく見かけます。 皆さんはどのように経理処理していますか?
領収書の摘要には「寄付金として」と書かれてありますよね?
これはなぜでしょうか?
協賛金は、損金算入額に限度のある「寄付金」として処理するのが原則です。
しかし、花火の打ち上げ時に会社名がアナウンスされたり、提灯やパンフレットに社名が入るなどの、一定の宣伝効果が期待できるのであれば、「広告宣伝費」として処理できます。
また、協賛金の支出によって特別席が得られ、それを取引先に提供するのであれば、その支出は「交際費」となります。
「寄付金」と「広告宣伝費」と「交際費」。
この区分は難しいですね。

では、寄付金について簡単に説明しておきましょう。
寄附金とは、金銭、物品その他経済的利益の贈与又は無償の供与をいいます。
一般的に「寄附金」、「拠出金」、「見舞金」などが含まれます。
また、以下のような事業に直接関係のない者に対する金銭贈与も原則として寄附金になります。
・社会事業団体、政治団体に対する拠金 。
・神社の祭礼等の寄贈金 。
寄付金は事業遂行との関連性がはっきりしないため、一部もしくは全額が損金にならない可能性があります。

上記で説明したように、内容によっては他の科目で処理できます。
判断が難しいところではありますが、実態をよく検討し判定しましょう。

  |  

ページトップへ